国土交通省

電子媒体による写真管理項目及び記録方法について

デジタル写真管理情報基準(案)

 

(適用)
1.デジタル写真管理情報基準(案)は、工事写真等(工事・測量・調査・地質・広報・設計)の原本を電子媒体で提出する場合の属性情報等の標準仕様を定めたものである。

(属性情報)
2.写真管理・活用に用いる属性情報は基礎情報、工事情報および写真情報とする。
基礎情報とは、電子媒体や利用ソフトウェアなどの基礎的な項目を示し、工事情報とは、工事件名等工事に関する項目を示し、写真情報とは、個々の工事写真に関する項目を示す。
なお、属性情報の詳細項目、内容、記入方法を別紙2.1に示す。

(フォルダ構成)
3.フォルダ構成は図-1に示すものとする。
「PHOTO」フォルダの直下に「PIC」と「DRA」のフォルダを置くものとする。
「PIC」とは、撮影した工事写真ファイルを保管するフォルダを示し、「DRA」とは、参考図ファイルを保管するフォルダを示す。なお、参考図とは、撮影位置、撮影状況等の説明に必要な撮影位置図、平面図、凡例図、構造図等である。


図-1 写真管理フォルダ構成図

(フォルダ作成の留意事項)
4.フォルダ作成にあたっては以下のように行う。
(1)フォルダ名称は半角英大文字とする。
(2)工事写真フォルダ(PIC)、及び参考図フォルダ(DRA)直下に直接対象ファイルを保存し、階層分けは行わない。

(ファイル仕様)
5.工事写真ファイル、参考図ファイル、写真属性ファイルの仕様は以下のものとする。
(1) 工事写真ファイルの仕様
記録形式はJPEGとし、非圧縮~圧縮率1/8までとする。
ファイル名称は半角80文字以内(拡張子”.JPG”を含む)、半角英数大文字と全角文字を混在して使用可能とし、同一媒体に記録する他のファイル名と重複しないこととする。

(2) 参考図ファイルの仕様
記録形式はJPEGとし、解像度は必要な文字・記号が読めることとする。ファイル名称は、半角80文字以内(拡張子”.JPG”を含む)、半角英数大文字と全角文字を混在して使用可能とし、同一媒体に記録する他のファイル名と重複しないこととする。

(3) 写真属性ファイル
写真属性ファイルとは、2の属性情報を記録するファイルであり、「PHOTO」フォルダの直下に保存するものとする。 保存形式はXML(*1)文 書(XMLバージョン1.00に準拠)とし、ファイル名称を半角英大文字で「PHOTO.XML」とする。 本XML文書で用いるDTD(*2)を別紙-2.2に示す。

(4) 使用文字コード等
本XML文書に使用する文字コードはシフトJISコードで規定されている文字とする。 ただし、以下の文字の使用を禁止する。
・XMLの予約文字
・全角英数文字
・半角カナ文字
・TABコード
・改行コード
・機種に依存する文字(シフトJISコード8540から889Eまで、およびED40以降の文字)
例)①,②,Ⅰ,Ⅱ,㎜,㌔, など

(5) 画像編集等
画像の信憑性を考慮し、原則として画像編集は認めない。 
ただし、監督職員の承諾を得た場合は、回転、パノラマ、全体の明るさの補正程度は認めることとする。

(電子媒体)
6. 電子媒体は、CD-ROM、MO(230Mb以下)を原則とし、提出時における有効画素数を80万画素以上としなければならない。ただし、これ以外の電子媒体の場合については、監督職員の承諾を得るものとする。

(撮影機材)
7. 電子媒体による写真については、必要な文字、数値等の内容の判読ができる機能、精度を確保できる撮影機材を用いるものとする。(有効画素数80万画 素以上、プリンターはフルカラー300dpi以上、インク・用紙等は通常の使用条件のもとで3年間程度に顕著な劣化が生じないものとする。)

(電子媒体が複数枚の時の取り扱い)
8. 一連のまとまった写真が、複数枚のメディアに分割される場合には、同一の「PHOTO.XML」ファイルを各電子媒体へ保存する。個別に独立した内 容の場合には、媒体毎に独立した「PHOTO.XML」ファイルとすることができるが、むやみに分割することは好ましくない。

用語
 
*1)XML eXtensible Markup Language(拡張型構造化記述言語)
文字列をタグと呼ばれる<>で括った予約語で囲み、文書の整形や他文書へのリンクを記述する。
  
文書の構造をDTDというファイルに定義することで、表現方法の指定や文章中の文字列に意味を付加する独自のタグを拡張定義できることに特徴がある。

 
*2)DTD Document Type Definitions(文書型定義)
  
フォントや文字サイズ等文書の表現方法の指定や特定の意味を付加するタグを定義するためのファイル。